産業スパイ

産業スパイ

産業スパイの中には、競合他社や外国企業の企業秘密を盗み出すことだけを目的として入社を志願する人もいる。あるいは、既存の社員が会社に反感を抱いて退職する時に、他社からの甘い誘いと報酬に惹かれて、手に入るデータを片っ端から奪って持っていく人もいる。

スパイを見つけ出したり、機密情報へのアクセスをブロックしたりという点での企業側の取り組みは、必ずしも十分でない。しかるべき職権と、しかるべきアクセス権があれば、清掃員、郵便物収配係、IT担当者などになりすました作業員が、データの防護策をかいくぐり、さまざまなアクセスを生かして、データを持ち去ってしまう可能性がある。

 

企業秘密の設計図、不正取得疑い
機械メーカー元社員逮捕
飲料や調味料、医薬品などの容器に高速でラベルを貼る大型機械を製造する「光洋自動機」(横浜市)から、企業秘密に当たる機械設計図を不正に取得したとして、神奈川県警は9日、不正競争防止法違反(営業秘密の領得)容疑で、元社員の容疑者(47)=東京都大田区=を逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。

捜査関係者らによると、光洋自動機で機械の設計を担当していた容疑者は2013年に退社するまで、社内サーバーにアクセスし、設計図などのデータを抜き出した疑いが持たれている。退社後、横浜市の競合他社で勤務しており、県警は企業秘密がこの会社に渡っていないか調べる。

信用調査会社などによると、光洋自動機は大手製薬会社や食品会社を取引先とし、最高機種は1億円を超える。同社製機械でラベルを貼ったペットボトル飲料や薬が市場に広く流通している。

業界団体の日本包装機械工業会によると、ラベルを貼る機械は「ラベラー」と呼ばれる。