加害者責任

加害者責任

 

「無免許事故は危険運転」遺族が提訴

加害者は、刑事、民事及び行政法上の責任を負います。これらは別個に課せられます。ここでは民事上の責任について述べますと、加害者に過失がある場合は被害者に生じた種々の損害を賠償する必要があります。その内容は積極損害として、治療費・通院交通費、入院の諸雑費等、死亡の場合は葬儀費用等があります。消極的損害として、休業損害・後遺症の逸失利益、死亡による逸失利益等があります。また、精神的な損害として、慰謝料、物損に対しては車や物の修理費用や代車費用等があります。また、あなた自身が運転していなくても従業員が仕事に関連して運転中事故を起こしたときには、使用者としても賠償責任が生じます。
京都府亀岡市で2012年4月、集団登校中の児童らに軽乗用車が突っ込み、10人が死傷した事故で、亡くなった松村幸姫さん=当時(26)=の父中江美則さん(51)ら遺族4人が21日、無免許運転した元少年(21)と父親、同乗者、所有者の計5人に対し、慰謝料など損害賠償計3300万円を求めて京都地裁に提訴した。
訴状では、無免許運転で事故を起こした元少年の行為は改正前の危険運転致死傷罪に相当すると主張。事故現場の60メートル手前でハンドルを切ったりスピードを落したりできず、「運転者としての基本的な技能を欠いた」と指摘した。同乗者には無免許運転を継続させた責任、所有者には車を貸した責任、父親には監督責任をそれぞれ負うよう求めた。
事故をめぐっては元少年ら6人が逮捕され、起訴された3人の有罪が確定。2人が中等少年院送致、1人が保護観察処分になった。
提訴後の記者会見で、中江さんは「刑事裁判の判決には納得いかない。無免許運転での事故は危険運転だ。遺族の率直な思いを裁判で訴える」と話した。