液体まかれる被害

液体まかれる被害

香川県琴平町の「金刀比羅宮(ことひらぐう)」で油のような液体がまかれているのが見つかった。県警や金刀比羅宮によると、国指定重要文化財の「旭社拝殿」で見つかり、さい銭箱の奥にある柵の内側の床に直径3センチほどの液体が点々と約2メートルにわたってまかれていた。参拝者が社務所に連絡したという。県警は文化財保護法違反容疑で調べている。

二条城(京都市)などで、国宝や重要文化財(重文)の建造物や仏像に油のような液体がかけられる被害が相次いでいることを受け、文化庁は9日、文化財の防犯体制を徹底するよう、都道府県教育委員会に通知を出したと発表した。文化財の所有者への防犯体制強化の呼びかけなどを求めている。通知は8日付。

同庁によると、9日までに二条城のほか長谷寺(奈良県桜井市)、鹿島神宮(茨城県鹿嶋市)、香取神宮(千葉県香取市)など4府県の国宝や重文、登録有形文化財の建造物16棟、仏像など美術工芸品4件の被害を確認しているという。

茨城県鹿嶋市宮中の鹿島神宮から「社殿などに液体のようなものがまかれた」と鹿嶋署に通報があった。同署が確認したところ、国の重要文化財に指定されている拝殿や奥宮など境内の建造物計10カ所に何らかの液体がまかれたような跡があり、文化財保護法違反と器物損壊の容疑で調べている。

鹿島神宮によると、8日夕、千葉県香取市の香取神宮から「香取神宮で液体のようなものがまかれたので警戒した方がよい」と連絡があり、9日朝に境内を調べたところ、液体がまかれた跡が見つかった。

鹿島神宮には拝殿と奥宮が映るように防犯カメラが1台ずつ設置されており、鹿嶋署では不審な人物が映っていないか確認を急ぐとともに、まかれた液体の鑑定を急いでいる。

今月に入ってから、京都府や奈良県などの寺社で油のようなものがまかれる事件が多発しており、鹿嶋署では模倣犯の可能性もあるとみて調べている。