大型犬、人にかみつく

大型犬、人にかみつく

北杜市明野町浅尾の県道で3日午前6時ごろ、近くで開かれている「北杜市明野サンフラワーフェス」に飼い犬のトイプードル2頭を連れて観光に訪れていた山梨市の会社員男性(43)が、首輪の外れた大型犬セントバーナードに右腕をかまれた。男性は軽いかすり傷を負った。

北杜署によると、襲ったのは先月26日に県立フラワーセンター「ハイジの村」内で犬を連れた女性客に2週間のけがを負わせたのと同じ大型犬。飼育場所から逃げ出していた。署は業務上過失傷害容疑で、係留方法などを調べている。

ハイジの村によると、犬は体長約110センチ、体高約70センチ。ハイジの村内のおりで飼われていたが、前回の事件後、ハイジの村から約300メートル離れた敷地内にある、鉄骨にビニール製シートを張った建物内で飼われていた。約3メートルの鎖と首輪をつないでいたが、県道上で犬が見つかったとき、鎖と首輪は外れていた。飼育員が前日の2日午後4時半ごろに帰宅する際、犬は鎖につながれていたという。
この犬種は、牙も鋭くなく温厚な犬種である
セント・バーナードは、2世紀頃にローマ帝国軍の軍用犬としてアルプスに移入されたモロシア犬が、その後独自の発達を遂げたものと考えられている。

17世紀中頃から、スイス・アルプスの山深いグラン・サン・ベルナール峠にある修道院にて雪中遭難救助犬として使役されるようになり、20世紀初頭に至るまで、2,500名もの遭難者を救助した。このエピソードは画家などの絵により首に体を温めるためのラム酒の小樽をぶらさげたスタイルで知られている。なかでも有名なのは、生涯に40名を救助した「バリー」号で、その活躍ぶりにちなんで、一時この犬種をバリー・ハウンド(バリー犬の意)と呼んだこともあった。

19世紀初め、病気と先天性疾患で絶滅危機に陥ったが、このときは、ニューファンドランドと交配させることにより、種を存続することができた。

1884年、グラン・サン・ベルナールの修道院にちなみ、サン・ベルナール(Saint-Bernard)と命名された。日本では英語読みの「セント・バーナード」が定着している。