産業スパイ

産業スパイ

転職志願者スパイ 
次のような調査依頼をよくしている探偵社を知っています。

産業スパイは、他社からの転職を装って会社に入り込む。対象の職種に適任の人材として、本当の狙いを隠してやって来るのだ。残念ながら、競合他社で働いている志望者を完全に排除するという選択は、たとえ害がなくても、難しい場合や不可能な場合がある。競合他社の人材は、採用側にとっては望むところだからである。「競合他社の社員には、採用側の企業が求めるスキル、市場知識、経験があり、有力な候補者だ」。

以前は忠実に働いていた社員を競合他社が金で釣り、価値のあるデータを吸い出すための手段として利用することもある。相手企業は、こうして手に入れたデータを、市場で優位に立つための道具として生かす。
多くの企業では、ごく基本的な人物調査や経歴調査は行うものの、隠れた動機を探るための掘り下げは十分ではない。「政府機関の契約業者で、機密情報を日常的に扱う企業の中にも、秘密情報利用許可のプロセスの一環として行う人物調査のみに頼り、それ以上の追加的な確認を行っていない所がある」と言う。だが、そのレベルの調査ではうまくいかない。雇用主ではなく自国への忠誠心を持つ産業スパイは、機密情報を他社に漏らしてしまう。

法律的な経歴調査を行って、採用候補者が企業情報や知的財産の窃取に関して以前の勤務先から訴えられていないかどうかを確認することは可能だ。「だが、それが役に立つのは、その候補者が産業スパイ行為を既に実行済みで、以前の勤務先がそれを把握している場合のみだ」。

候補者を採用した企業は、入退室管理やITアクセス管理の技術、シュレッダーによる文書の裁断、監視などの対策を講じることで、産業スパイを突き止めたり、その活動を食い止めたりすることになる。だが、依然として欠けている部分は大きい。